極真会館徳島支部発足の経緯と道場10年の歴史
●平成8年2月のある日曜日の夕方
私(三宅義人)の部屋に見知らぬ人から一本の電話が入った、これが全てのはじまりだった…。
男 「極真空手を私に教えてください。」
私 「ちょっと待ってください??一体貴方はどこのどなたで、誰から私のことや電話番号を聞いたのですか?」
男 「四国本部長の高見成昭師範に電話しました。そして師範から聞きました、『徳島には三宅をいう黒帯がいるから連絡してみなさい』と」
私 「…(絶句)」
私は、旧岡山支部に入門し、その後愛媛支部で高見師範のお世話になり、当時は仕事の関係で徳島に転勤していました。当時地域的な事情で空手休眠中でした。
その時の電話には、私の営業という仕事上のことからいったんは断ったのだが…。
結局その方の熱意に負けた形で週に一度だけ、という約束で指導することになった…。
まさか、現在こういった形になるとは夢にも思わなかった。
●平成8年6月
「どうせやるなら松井館長の正式な許可をいただきましょう、」という高見彰愛媛県副支部長の言葉で大阪、全日本ウエイト制選手権会場で松井館長とお会いすることとなった。
残念なことに事の発端となった方は「仕事の都合で稽古できない」というファックスを最後に連絡が途絶えてしまった…。結局一度も彼とは稽古することができなかった・・・。
しかし、彼がいたからこそ現在の徳島支部があり、彼には感謝しています。
機会があれば彼に稽古に参加していただきたいと切に思っています。
ただ、その時は「まいったなあ~、しかし、館長とお会いして徳島で稽古をするということになったし…約束破るわけにもいかないしなあ…、仕方ないから一人だけでも稽古するか。」って感じだった^^;
しかし、例え一人ぼっちでもまた極真空手の稽古が出来ることになった嬉しさをひとりでかみしめていた。
当時は会社を辞めることなど頭になく、転勤の辞令が出たら誰かに指導を代わってもらうようなつもりだった。
●平成8年7月11日
松井章圭館長より極真会館徳島同好会活動の認可を受け、徳島県立武道館柔道場にて一人での稽古を開始する。一人で基本・移動・型・基礎体・シャドーなどを行っていた。
●平成8年8月1日
杉本隆司、第一号の入門者となる。バイクの修理・購入が縁だった。
●平成8年12月
事情により稽古場を徳島B&G海洋センターに移す。どこか稽古できる場所はないものだろうか?とダンススタジオ、公共施設、体育館、他所の道場^^; などいろいろな所に問い合わせるが全てダメ…唯一B&G海洋センターだけが相談に乗ってくれた。この時道場生5名。
愛媛支部より高見彰副支部長を迎え初の昇級審査会を行う。受審者5名。
●平成9年
この年は海洋センターでの稽古を継続しつつ、道場生のご尽力により国府農村改良センター、国府養護学校とより良い稽古場所を求めて転々としていた。
●平成9年3月
仙台に転勤の辞令がくだる。悩んだ末に会社を辞め、徳島で道場をやっていく決意をする。
このとき道場生は10人くらいだった。
●平成9年5月
四国本部長、高見成昭師範を迎え第2回目の審査会を行う。受審者8名。
●平成9年8月
三宅義人、総本部夏季合宿に参加。
●平成9年9月
昇級審査実施。受審者18名
●平成9年10月
三宅義人、パリで行われた演武会に日本人演武団の一員として参加。
約1週間演武会を行った。
皆、演武会に備え、慣れない食事を慎もうと、日本料理店ばかりで食事をしていた、せっかくパリに行ったのに…ほとんどフランス料理を食べていなかった、思い返すと残念!
行きの飛行機の中で、皆でワインを飲んでいたのだが、そのうち、一人減り、2人減り、気が付くと、A師範と私だけになっていた…そのうちのシュチワーデスさんが、「あのう、お客様…」と言い掛けたので、A師範と二人で「あ~ごめんなさい!ワイン持って来るのも大変ですよねえ?まとめて4,5本持ってきてください!」って言ったら、さすがに呆れ顔で持って来てくれた。どうやら彼女は「飛行機の中は普段の地上とは環境が異なるためアルコールは・・・」というつもりだったらしい。
その後もA師範と意気投合して飲みつづける私達…(自分でも呆れる)、周りはもっと呆れていたが…。
当初はパリのシャンゼリゼ通りの香水の匂いで気が狂いそうになっていたのに、3,4日過ごすうちに段々と平気になり、帰国する直前にはその香りに慣れてしまい、日本に帰ったらこの香りはないのだ!と悲しくなったのは順応性がありすぎるせいであろうか…??
この翌年、パリで行われた国際大会に喜んで出席したのは言うまでもない^^;
しかし、最初はやはり頭がおかしくなりそうだった…。
約10年勤めた会社を退職。
●平成9年12月
「パティオ蔵本」オープニングイヴェントにて1日2回の演武会を実施。
パティオ蔵本道場発足。楠藤さんのご尽力でパティオの3階を週に2回借りることになった。B&G海洋センターと2ヶ所での活動となる。
●平成10年1月
三宅義人、総本部冬季合宿、愛媛支部冬季合宿に参加。
三宅義人、四国放送ラジオ、「土曜ワイド徳島」にゲスト出演。極真空手とは?極真空手の意義は?徳島道場これまでのいきさつ、今後の活動予定、今後の目標等、約40分インタヴューを受ける。
●平成10年4月
第1回パリワールドカップ(個別団体戦・パリにて)参加
楠藤さんの紹介で念願の常設道場開設(現在の本部道場の隣)、稽古スペースが12坪と狭かったが一度に20数名稽古したこともある。蔵本道場と本部道場の2ヶ所での稽古となる。
私自身、岡山支部香川道場を皮切りに、岡山本部道場、岡山大福道場、愛媛支部番町道場、松山土居田道場と転々とし、ジプシー空手家と言われていたが、徳島同好会の稽古場所までジプシーにならなくても…(涙) と思っていた矢先の常設道場であった。本当に嬉しかった。これで時間を気にしなくとも稽古できる!クラスも自由に組める!
●平成10年8月
初の夏季合宿実施(北の脇)。19名参加。演芸会でネタをバッチリ用意してきた某S本さん。「○○ネタ禁止だよ」の言葉に固まってしまう…^^; 一体どんな芸を用意してきていたのだろうか…??
おしゃれ衣料と学生服の店「なんとう」で演武会実施。
●平成10年10月
「パティオ蔵本」で演武会実施。その模様が四国放送ラジオで紹介される。
●平成11年1月
初の冬季合宿実施(大神子)。20数名参加。
年2回の夏・冬の合宿がここから定着した。
審査会実施。41名。鈴江竜、初段取得。
●平成11年3月
本部道場移転(現在の道場)。40坪以上の広い道場で思いっきり稽古できる環境が整いつつあった。大きな鏡とサンドバッグが3本同時に使える。
しかし、川畑竜一がサンドバッグを蹴り潰す^^; スタンディングバッグを蹴り破る、他にも彼は新品のキックミットをたった一発の蹴りで破るなど今後の活躍の期待を持たせつつ次々と備品を破壊していった^^; この道場は1階の巴タクシーの山内さん(現在道場生4級)、日月堂の岩浅さんのお陰で使用できることとなった。
●平成11年4月
香川大学極真空手同好会で週に一度の指導をはじめる。
●平成11年6月
松井章圭館長をお招きして、館長稽古、徳島県本部道場移転開設道場開きを行う。
「総本部道場よりもいいじゃあないの!」というお言葉をいただく。また、記念パーティーでは松井館長の阿波踊り、宮井夫婦のマリンバ・トランペット演奏と花を添えていただく。あまり他所では見かけない道場開きパーティーだった。
水口敏夫師範(岡山支部支部長)、田中隆昌師範(大阪東南支部支部長)、辻田久分支部長(静岡西遠支部)、当初徳島道場で師範代を務めていた南條整治(愛媛支部指導員)、に参加していただく(空手関係者)。
道場開きの翌日総本部事務局より「徳島同好会が徳島支部になりました。」との電話をいただく。たまたま徳島本部道場まで歩いている途中のことであり、涙が出てきて困った記憶がある。
●平成11年8月
夏季合宿実施(田井ノ浜)。21名参加。演芸会、某SS木さんの道場生物真似が大爆笑!いろいろネタはあったが印象に残ったのは某S本さんのスパーの物真似だった(私見です^^;)。
三宅義人、総本部夏季合宿参加。演芸会でヘタクソな阿波踊りをやるはめになり、館長から「それはゴジラの行進ですか?」とのお言葉をいただく^^;
●平成11年9月
西岡英二、岸本仁志、初段取得。初めての本格的な十人組手を目の当たりにして多数の道場生・父兄が感動に涙した。
●平成11年11月
全四国大会、優勝 川畑竜一初段。準々決勝(田中四段:大阪東南支部長)、準決勝(白石初段:愛媛県チャンピオン)、決勝(村上初段:奈良大仏杯一般上級の部チャンピオン)とそれぞれ技ありを奪っての見事な勝利であった。
●平成11年12月
杉本隆司、初段取得。
黒帯会発足
第一回極真空手徳島交流試合開催。
●平成12年3月
三宅義人、総本部昇段審査で30人組手を完遂し、参段取得。
●平成12年5月
第二回徳島交流試合開催。
その後張る・秋と年2回の交流試合が恒例となり、現在では張るには徳島県新人空手道選手権大会、秋には徳島県空手道選手権大会という形に昇華され現在に至る。
●平成12年7月
徳島大学極真空手同好会新歓コンパ実施。以前より川崎泰士が中心となり大学で稽古を続けてきたが、新入生が多数入会し、新歓コンパとなった。
●平成12年8月
川畑竜一、総本部夏季合宿に強化選手として参加。松井館長、盧山師範の直接指導で日本の一流の選手達と共に稽古を行う。
夏季合宿実施(田井ノ浜)。22名。クラゲに刺される者多数。
徳島支部初の分支部となる丹生谷分支部(分支部長:岸本仁志初段)開設。木沢、相生、上那賀の3ヶ所での稽古が開始される。丹生谷分支部道場に出稽古に行くと美味いボタン鍋、鹿肉のタタキなどが振舞われる、という噂もちらほら…^^;
●平成12年9月
四国放送テレビ「530フォーカス徳島」で紹介される。金沢明子アナウンサーが道場に体験入門という設定で一般稽古に参加、松本玲志(少年部)とも組手を行う。稽古風景、極真空手とは?というインタヴューを交え約15分間に渡り放映される。
●平成12年11月
第3回徳島交流試合開催。
●平成13年1月
冬季合宿(上勝)。稽古場所・宿泊施設は某N浦さんの母校だった^^;22名。早朝稽古は雪の舞う中で行われた。山間部であり、雪解け水の中での基本はさすがに冷たかった。
演芸会は某K見さんネタで持ちきり!某M井さんの替え歌空手シリーズも爆笑物だった
従来の徳島大学極真空手同好会が正式に部に昇格。正式名称、徳島大学蔵本空手道部(主将:四方英二)徳島大学蔵本空手道部は素晴らしい稽古用具が揃っています。是非一度出稽古に行かれては?主将曰く大歓迎らしいです^^
●平成13年2月
審査会実施。51名。松本英雄、初段取得。
●平成13年5月
黒帯・茶帯会発足
第4回徳島交流試合開催。
●平成13年6月
審査会実施。47名。
徳島大学蔵本空手道部、大学主催初の合宿(神山)。稽古場所だった小学校は某M岡さんの実家の隣だった…。
今後も是非大学空手部の伝統行事として継続していっていただきたいと思います。
●平成13年7月
夏季合宿(海部郡由岐町)
●平成13年8月
本部道場3階にウエイトルームを開設。
本部道場に空調が完備される。しかし、何故か滅多に使用されない^^;
●平成13年9月
審査会実施。37名。西浦茂文、藤田義彦、初段取得。
徳島有線放送「パワフルキッズ」にて徳島支部の少年部の稽古風景等が放映される。
●平成13年10月17日
藍住道場開設。徳島支部にとって2ヶ所目の常設道場となる。46坪、駐車場、シャワー、空調完備(ここも多分滅多に使用されないだろう…^^;)という本部をしのぐ設備となった。
●平成13年10月21日
第5回徳島交流試合
徳島支部、道場発足5周年記念演武会&パーティー開催。
●平成13年11月18日
藍住道場にて演武会
●平成13年12月9日
中山那正、志賀屋裕子、松岡吉茂、井上稔、初段取得(藍住道場にて)
●平成14年1月
冬季合宿(上勝町あさひ)
●平成14年5月
第6回徳島交流試合
●平成14年8月
夏季合宿
藍住有線放送で藍住道場の稽古風景が番組として紹介される。
●平成14年9月29日
野中真人、岡田博、堀太暠、松本玲志、初段取得。
四国放送TVにてCM放送開始
●平成14年10月
第7回徳島交流試合
入田道場発足(入田コミュニティーセンター)
●平成14年12月1日
西浦雄貴、初段取得
●平成14年12月31日
東新町にてカウントダウン年越し演武会を行う。
●平成15年1月
冬季合宿(上勝あさひ)
●15年2月
第2次冬季合宿(上勝)
●15年4月
全日本大学空手道選手権大会(徳島祭・名古屋)
四方英二 第4位
●平成15年5月
第8回徳島交流試合
●平成15年7月
石井有線放送で護身術の番組を放映(三宅、楠、吉岡、藤原、関口出演)
消防署の方に来ていただき、「救命講習」を指導員が中心となり受講。
受講者には「普通救命講習修了証」が授与された。
●平成15年9月
阿波道場発足。国道沿い、ビルの1階30坪という好立地の常設道場となった。
三宅義人、谷崎道男、韓国国際武術祭に参加(日本から支部長を中心に12名参加)
約10日間演武会を行う。
●平成15年11月
第9回徳島交流試合
●平成15年12月7日
四方英二、吉岡理公、初段取得。
●平成16年2月22日
佐々木嘉紀、藤原幸栄、初世 真紀、初段取得。
●平成16年4月
全日本青少年空手道選手権大会
小学6年の部、吉岡理公、準優勝。
●平成16年5月
第10回徳島交流試合
四国放送「530フォーカス徳島」にて吉岡理公の全日本準優勝が生番組で紹介される。
●平成16年6月20日
谷崎道男、竹内聖史、初段取得。
●平成16年9月26日
黒住祐磨、初段取得。
●平成16年11月
全四国空手道選手権大会
一般の部 堀 太暠、第4位
●平成16年12月20日
第1回徳島県空手道選手権大会(兼第11回徳島交流試合)
一般上級の部
優勝 谷崎道男
準優勝 堀 太暠
●平成16年12月26日
楠則子、田渕淳司、荒井琢士、初段取得。
●平成16年12月31日
東新町にてカウントダウン年越し演武会を行う。
●平成17年2月13日
長谷川貴史、初段取得。
●平成17年4月
松茂道場発足
海部分支部日和佐道場発足
丹生谷分支部鷲敷道場発足
●平成17年5月
第1回徳島県新人空手道選手権大会(兼第12回徳島交流試合)
●平成17年8月
徳島市立昭和小学校にて教員対象に護身術&不審者対策セミナーを行う。
三宅、岸本、松岡が指導、先生方に好評だったようだ。
当日の模様はNHK徳島放送、四国放送、徳島新聞等でも紹介された。
我々極真会館徳島支部が何か地域に還元できるものは何か?何が貢献できるか?と考えてきたなかでの一つの方法だった。今後も積極的に機会をつくり実施していく予定。
●平成17年9月
「FMびさん」にて「ビバ!極真カラテ」を開始。パーソナリティは三宅義人。道場生やゲストを交え極真空手の魅力・大開の報告・告知等をラジオで紹介している。
FMびざん791 毎週木曜日19:30~20:00放送中
「リズムセッション」にて演武を行う。
●平成17年9月4日
品川勇一、初段取得。
●平成17年11月
第2回徳島県空手道選手権大会(兼第13回徳島交流試合)開催
●平成18年(予定)
徳島支部発足10周年記念行事